風のように

備忘録 子供達へ

小樽のこと

兄九歳、妹まもなく四歳を連れ、汽車で小樽へ旅行へ。外国人の二人が隣に座った。兄はそれだけで興奮し、妹の頬を押さえ、口を大きく開いてワァ!とやりおだっていたが、妹は女だからか、冷静で、お兄ちゃん歯、汚い、歯磨いた?と言っていた。
兄がかぶってきたロシア帽子。ホワイトイルミネーションを見せに大通公園へ行った時、ミュンヘンクリスマスで買ってあげた。それに気づいた隣の外国人が、ヘイルック!ヒズハットイズロシアン!と言っていた。兄は何て言ったかも気づかずに、外国人に興奮していた。
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妹が、ママ!おでこが、とびっきり痛いの!と言っていた。とびっきりという言葉を、生まれて初めて言ったっぽいな、と思った。
部屋からも海がみえて、4羽の黒い鳥が、灰色の海へ次々に潜っているのを、三人で観察したら、36秒も潜っていた。そのことを兄は、家庭学習ノートに、先生あのね、と日記を書いていた。
夢のなかにいるような時間だった。